「サウナ入り方」をマスターして、最大限の「サウナ効果」を引き出す

2023年12月17日

初めての「サウナ」: 「入り方」の基本と心構え

近年コロナも落ち着き、外食や旅行の機会も多くなっています。
そんな中、サウナ人口も増えつつあります。
元々、サウナは団塊の世代のくつろぎの場所として、公衆浴場(銭湯)等で利用されてきました。
近年サウナを題材にした漫画やドラマ(マンガ サ道〜マンガで読むサウナ道〜サウナにどっぷりハマるサウナーたちの日常を描くドラマ『サ道』)の影響もあり、年々サウナ愛好者が増えています。

『マンガ サ道 ~マンガで読むサウナ道~』


若い世代でもサウナはブームになり、SNSでは毎日のようにサウナに関する記事が投稿されています。
全国的にみても、この1年~2年の間でグランピング施設や旅館又はホテルにもサウナが新設されています。
サウナは今は、老若男女問わず利用者が年々増えている傾向にあります。
サウナ人口が増えるとともに、これからサウナに挑戦してみようと思う方も多いと思います。
サウナ初心者はサウナ何分くらい入るのか、水風呂に入るタイミングはいつかなど、不安な点も多いのではないでしょうか。
また、リフレッシュや疲労回復などの効果が期待できるサウナですが、場合によっては不調の原因ともなるため、正しい入り方を実践することが大切です。

サウナ初心者が知らないサウナのルールやサウナの入り方を解説したいと思います。

正しいサウナの入り方

まずは、一般的なサウナの入り方をご紹介します。
水分補給からクールダウンまで、サウナを利用するときの流れを確認しておきましょう。

1. まめな水分補給をする

サウナは大量の汗をかきますから、脱水症状を引き起こさないためにも、まめに水分補給をしましょう。
スーパー銭湯ではウオーターサーバーを設置しているお店が多いですが、中には設置していないお店もあるので、サウナに入る前に事前にチェックしてください。(設置していない場合は必ずペットボトルを持参)

2. 体と頭を洗い常に清潔な状態を保つ

サウナは他の利用者もいます他のお客様に迷惑にならないように体と頭は洗ってからサウナを利用して下さい。
後、皮膚が汚れている状態では汗をかきづらくなります。

3. サウナに入る

サウナは温度、湿度にもよりますが、6~12分を目安に、無理のない範囲で入りましょう。
もし、しんどく感じたら我慢せずに一旦サウナ室の中から出てください。
呼吸を落ち着け、汗が引いて一旦クールダウンをしてから、再度サウナに入って下さい。
後、サウナは座る位置が高いほど体感温度も上がるため、自分の座る位置が熱いと感じたら、なるべく下段に移動します。

4. 水風呂に入る

サウナを出たら、かいた汗をかけ湯で流してから水風呂に入ります。
水風呂に入るときは、飛び込まずゆっくり足から肩にかけて水風呂に浸かって下さい。
目安は2分程度です。

5. サウナから水風呂の流れを2回繰り返す

水風呂から上がったら、体を軽く拭いて再びサウナに戻ります。
サウナから水風呂の流れを、もう2回~3回繰り返しましょう。

6. 休憩(外気浴)

最後の水風呂から出たら、体を拭いて休憩スペースへ。
リラックスできる姿勢で、しっかり水分補給をしつつ10分程休みます。
(休憩施設は椅子に限りがあるので、長時間の利用は避けましょう)
屋外で外気浴ができる施設があれば、利用してみるのもいいですね。
(屋外施設の場合はサウナポンチョを持参していると効率的にととのえます。)

サウナ・水風呂・外気浴で最高のリフレッシュ術

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サウナに入るときの注意点は?

健康の維持や増進に役立つサウナですが、入浴にあたっては注意点がいくつかあります。


入浴直前に食事をとらない(飲酒も勿論NG)

サウナ前に食事を摂り体力をつけておこうと考える人がいるかもしれないですが、これはNGです。
サウナ前に食事をすると、サウナの効果を十分感じられなくなる他、気分が悪くなったり体調を崩す原因となりえるのでサウナ前の食事は控えるようにして下さい。
もし、どうしても空腹に耐えられない場合は、消化にいいものを摂取して下さい。
満腹になるほど食べるのはNG、一時的に空腹を我慢できる状態ぐらいの食事にして下さい。

ヒートショックに注意する

よく冬場にヒートショックを起こす人が多いという話しは聞いたことがあると思いますが、サウナを利用する場合はヒートショックに注意しなければなりません。
(ヒートショックとは急激な温度変化で血圧が乱高下したり、脈拍が変動して起こる体調不良のことをいいます。)
高温のサウナ室から水風呂に入る際は特に注意が必要です。
水風呂入る前は、必ずお湯で洗体して下さい。
温度変化が緩やかにすることで、じっくり体になじませることによりヒートショックのリスクはいくらか軽減されます。
サウナから水風呂へ移る際も入水前にゆっくりとかけ水をして、水風呂の温度を体になじませることによりヒートショックのリスクをおさえることができます。
もっともリスクが高いのは「水風呂から休憩へ移る」タイミングです。
血圧が急激に下がりやすく、立ちくらみを起こしやすいので、水風呂から出たらできるだけ早くイスなどに座るようにしましょう。
近くにイス等がない場合は、水風呂から出て座れる場所を確保し、そこで呼吸等を整えてから休憩場所に移動するようにしましょう。

持病がある人は入らない(医師に相談する)

動脈硬化症や心臓病などの持病を抱えている人にとって、サウナはリスクそのものです。
動脈硬化が進むと、動脈が硬くもろくなり、詰まりやすくなったり破れやすくなったりします。
もし、非常に危ない血管の状態でサウナに入ったり、水風呂に入ったりすると、高温や冷水の刺激により血管が詰まったり、破れる可能性もあります。
(血圧が高めの人も、念のため医師に相談しておいた方が良いでしょう)。

サウナ室は高温になるので髪を予防

髪が濡れた状態でサウナに入ると、熱変性により髪の毛のタンパク質が硬くなり、傷んでしまうことがあります。
イメージとしては濡れた髪の毛にドライヤーを常に当てているような状況です。
髪の毛のダメージを防ぐためにも、タオルを頭に巻いて髪の毛を包むか、サウナハットを利用するのがおすすめです。

まとめ

近年、サウナでトトノウという言葉よく耳に聞くことがあるかもしれないですが、これはあくまでサウナに入る上でのリスクの理解があっての前提です。間違ったサウナの入り方や自分の体調不良を無視して入るとかえってサウナは逆効果になることもあります。
なので、十分に自己の体調を管理し無理のない範囲でサウナライフをお楽しみください。

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